キーワードは「エッセンシャル」 photo/iStock

「死にかけ」アパレル業界、じつはまだまだ「生き残れる道」があった…!

生き残るのは「ユニクロ」だけじゃない

コロナ禍では旅行・宿泊業界や飲食・サービス業界に次いで大きなダメージを受けた「アパレル業界」だが、20年の販売・消費統計が出揃って打撃の深刻さが明らかになった。それでも過剰供給は解消できそうもないが、アフターコロナのアパレル業界はいったい、どうなるのか――。「じつはまだまだ死なない。生き残れる道はある」と、アパレル流通ストラテジストで『アパレルの終焉と再生』著者の小島健輔氏はアパレル業界の“意外な近未来図”を語る。

最新トレンドは「エッセンシャル」

日本百貨店協会の百貨店売上に続き経済産業省の商業動態統計、総務省の家計調査も2020年通計が出揃ったが、いずれもリーマンショックを超える大幅な落ち込みとなった。

全国百貨店売上は25.7%も減少し、とりわけ衣料品は31.1%(婦人服32.2%、紳士服31.0%)、身の回り品は27.1%、インバウンド消滅とマスクに直撃された化粧品は39.1%も落ち込んだ

コロナで銀座の人通りも激減した photo/gettyimages
 

商業動態統計でも百貨店は25.5%減少、衣服・身の回り品小売業も16.8%減少したが、スーパーは3.4%増、ホームセンターは6.7%増、大型家電専門店も5.1%増と、エッセンシャル(生活必需)消費や巣ごもり消費は対照的に好調だった。

ドラッグストアは化粧品の落ち込み(7.8%減)を衛生用品などヘルスケアの好調(15.9%増)がカバーして6.6%増だった。

家計調査の消費支出(二人以上世帯)は5.3%減と2年ぶりに減少に転じ、比較可能な01年以降で最大の落ち込みとなった。中でも「被服及び履物」が19.8%減、「教養娯楽」が18.1%減、「交通・通信」が8.6%減と大きく落ち込んだが、巣ごもり消費で「家具・家事用品」は6.1%伸びた

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