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今年の節分はなぜ「2月2日」だったのか? 東大生が優しく解説します

意外に複雑な「立春」の天文学的定義

先日は節分でしたね。皆さんは豆まきをしましたか? 僕はコロナの影響で友達と会えなかったので、豆まきはしませんでした。せっかく豆まきをするなら、鬼役もいた方が楽しいですもんね。ちなみに去年は僕が鬼をやって豆を投げられまくりました。

そもそも節分の日とは、「立春」の日の前日のことです。暦の上では立春から「春」なので、節分の日は冬の最終日ということになります。昔は立春の日から1年が始まり、節分の日で1年が終わっていました。1年の厄払いとして豆まきをしていたのですね。

例年であれば、節分は2月3日だったはずです。しかし、今年の節分は2月2日でした。間違えて2日に豆まきをし忘れたら、1年の厄を払い逃すことになってしまい大変です。節分の日はどのようにして決められているのでしょうか。また、どうして今年の節分の日は突然変わってしまったのでしょうか。

地球と太陽の動きで決まる「二十四節気」

立春の日が決まれば、その前日として定められている節分も自ずと決まります。立春とは、「二十四節気」のひとつです。二十四節気とは、1年を24等分してそれぞれに名前をつけたもののことで、有名なものだと春分や夏至などが当てはまります。そこで、節分の決め方を知るために、二十四節気の決め方について学んでみましょう。これには、地球と太陽の動きが大きく関わってきます。

天体の動きを考えるとき、地球を中心とする大きな球の表面にたくさんの星が固定されている、と考えることがあります。この球のことを「天球」と呼びます。プラネタリウムと同じような仕組みですね。

天球の模型 Photo by Thinkstock/gettyimages

実際には地球は公転をしているので、星が見える方向はちょっとだけ変化します。ただ、ほとんどの星は地球からとても遠い場所にあり、この変化は微々たるものなので、天球上の星は動かないものとみなされています。

しかし、太陽だけは例外です。地球は太陽の周りを1年で1周しているので、天球の表面上の太陽の位置も1年で1周するのです。今日は太陽はふたご座と同じ場所にいるけど、半年前にはいて座と同じ場所にいたんだな、という調子です。

天球の表面上の太陽の通り道を「黄道(こうどう)」と呼んでいます。地球の公転軌道はある平面上に存在していて、その平面を「公転面」と言います。黄道は、地球の公転面と天球との交線にあたり、天球の半径と同じ長さの半径を持つ円の形をしています。

二十四節気は、「太陽が黄道のこの点を通った時が立春!」というように決められているのです。

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