2021.02.22
# 中国

習近平よ、アメリカはもう許さない…! ここから中国が直面する「マジでヤバい問題」の正体

橋爪 大三郎 プロフィール

中国共産党、じつは「国家機関」ではない

中華人民共和国憲法をみてみよう(中国の憲法はときどき改正される。いまの憲法は2018年に改正されたばかりである)。

photo by GettyImages
 

中国共産党のことは、憲法の本体ではなく「序言」に書いてある。

《毛沢東をトップとする中国共産党は、中国の各民族の人民を指導し、長期にわたる武装闘争などの紆余曲折を経て、ついに帝国主義、封建主義、官僚資本主義の統治をくつがえし、新民主主義革命の偉大な勝利を勝ち取って、一九四九年に、中華人民共和国を樹立した。》共産党がまずあって、国家と政府をうみだしたのだ。

そのあとも、中国共産党の指導がどんなに立派で大事か、延々と書いてある。憲法の本文には、どう書いてあるか。冒頭に、こうある。

《第一条 中華人民共和国は労働者階級が指導し、労農同盟を基礎とした、人民民主専制の社会主義国家である。社会主義制度は中華人民共和国の根本制度である。中国共産党の指導は、中国の特色ある社会主義の最も本質的な特徴である。いかなる組織や個人も、社会主義制度を破壊することを禁止する。》

いまの憲法は、1982年版の憲法を、何回か改訂したもの。「社会主義制度は…本質的な特徴である。」の部分、つまり中国共産党に言及してある部分は、2018年の改訂でつけ加えられたものだ。

つまり、中国の憲法の条文には、もともと(そしていまも)、中国共産党に関する規定がない。これは、どういう意味か。中国共産党は、中国の国家機関ではない、ということだ。

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