絵本の歌には自分で曲をつけるんです

読み聞かせをした絵本のもう一冊、ひろかわさえこさんの「ぞろりぞろりとやさいがね」には、冷蔵庫の奥で忘れ去られた野菜たちが歌を歌う場面がある。収録の数週間前に渡された絵本で読み聞かせの練習をしながら、歌の部分には、自然にオリジナルで曲をつけていたという。

「絵本の中に歌のシーンがあると、自分で曲をつけて歌うようにしているんです。たとえば、『番ネズミのヤカちゃん』という絵本の中に、お母さんネズミが子ネズミに『猫に気をつけなさい』とか『ネズミ捕りに気をつけなさい』と歌う場面があって、子供たちに読み聞かせをするときに、即興でメロディをつけたら、次の日から、『歌が聴きたい!』ってリクエストしてくるようになって。それ以来、歌には必ずオリジナルの曲をつけます」

譜面を書いたりするのではなく、頭の中でメロディを作って歌ってみて、子供たちの反応をみる。「『ぞろりぞろりとやさいがね』の中の歌を、小1の娘の前で最初に歌ったときは、『なんか、リズムが悪い』ってダメ出しされました(笑)」

今回の絵本は、二冊とも絵本としてはメッセージ性が強い。野菜の話は、福田さんも思い当たるフシがあり、胸が痛かったようだ。

「3歳の息子は野菜嫌いで、食べられる野菜が限られていたんですが、食事のときに、『この間絵本に出てきた大根だよ、食べる?』って言ったら、『え、そうなの?』って興味を示してくれました。いろんな野菜が出てきて、それぞれの心情も描かれていたので、話のきっかけになる、とてもいい絵本に出会えました