中国でコロナ感染再拡大、規模は当局公表の10倍以上といえる理由

食料不足の封鎖都市、観賞魚まで食べる
北村 豊 プロフィール

何のための巨大仮設病院建設

一方、中国メディアによれば、COVID-19の深刻な蔓延に対応すべく、石家荘市と邢台市では1月上旬から感染者や無症状患者を収容するための大型集中隔離施設の建設を急遽開始した。それは昼夜を問わぬ24時間ぶっ通しの作業でわずか15日間の施工で完成したという。

その規模は2020年2月に武漢市で急きょ建設された「方艙医院(仮設病院)」の「火神山医院(正式名称:武漢火神山新型冠状病毒感染肺炎専科医院、ベッド数:813床)」と「雷神山医院(正式名称:武漢雷神山新型冠状病毒肺炎専科医院、ベッド数:1600床)」と類似していた。

石家荘市に建設された「方艙医院」は3000人を集中隔離可能な3000床の木造病棟であり、邢台市に建設されたのは5000人以上を集中隔離可能な5000床の木造病棟であった。

さて、ここで新たな疑問が生まれる。それは、上述した河北省における新規感染者と無症状患者の人数から考えて、石家荘市と邢台市に建設されたような大規模な「方艙医院(仮設病院)」の建設が必要だったのかという疑問である。

COVID-19は2019年12月に湖北省武漢市で発生したの起源として、2019年12月末から武漢市内で蔓延し、世界中を恐怖に陥れたので、当初は「武漢肺炎」と呼ばれた。COVID-19蔓延を抑制するために武漢市は2020年1月23日から4月7日までの76日間にわたる「封城(都市封鎖)」を行い、COVID-19の沈静化に成功したという。

武漢市衛生健康委員会が発表する『武漢市COVID-19蔓延状況』は、2020年5月23日24時時点におけるCOVID-19の新規感染者と無症状患者はゼロと報じたが、2020年5月23日24時までに確認された全市の累計は、COVID-19の感染者が5万304人、治癒退院者が4万6464人、死者が3869人となっている。

 

筆者は2020年5月8日付の記事「武漢市の『コロナ死亡者数』は当局発表の『10倍以上』存在する」の中で、武漢市におけるCOVID-19による死者総数は約4万2000人と推計したが、種々の理由で死者が3869人という少ない数字であるはずがないと確信している。

編集部からのお知らせ!

関連記事