集英社公式ホームページ/松本直也氏のTwitterより

鬼滅、呪術廻戦に続く『怪獣8号』…「働く大人」にこそ読んでほしいワケ

これは、「おじさんの再生物語」だ

アプリ発のNEXTブレイク作品

松本直也の漫画『怪獣8号』(集英社)が話題沸騰中だ。本作は漫画アプリ「ジャンプ+」で連載されている人気作品。2020年に発売された新作漫画の「コミック第1巻売上ランキング」で1位を獲得し、『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』、『SPY×FAMILY』に続く「次のヒット作」として、注目を集めている。

 

舞台は怪獣がいたるところで発生している世界。作中で日本は“怪獣大国”と呼ばれており、その発生率は世界でも指折りの高さだと解説される。第1話で神奈川県横浜市に巨大怪獣が現れると、周辺地域の住民に対する避難勧告とともに「(怪獣の強さを表す)フォルティチュードは6 発生波による津波の心配はありません」というアナウンスが流れ、まるで地震や台風といった自然災害のように怪獣が描かれている。

平成『ガメラ』シリーズや『シン・ゴジラ』を筆頭とした特撮映画のような「現実的なフィクション」の要素が強い世界観だが、話数が進むごとに『NARUTO―ナルト―』等の『週刊少年ジャンプ』漫画の熱いテイストも加わって、両者がうまく融合したSFアクション漫画へと変わっていくのが魅力だろう。

だが、筆者が何より面白いと思ったのは主人公の日比野カフカが“32歳のおじさん”だということだ。

主人公は、夢を断念したおじさん

第1話の冒頭で横浜に出現した怪獣は、怪獣と戦う専門組織「日本防衛隊」の第3部隊によって討伐される。市民から拍手されながら第3部隊が去った後、登場するのがカフカも働いている怪獣専門清掃業者「モンスタースィーパー(株)」だ。

怪獣の死骸を解体し、破裂した臓器から出る体液を浴びながら清掃業務をおこなう社員たちの姿と並行して、カフカのモノローグが挟まる。

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