文在寅に米国が「ノー」を突きつけた…! 米韓“亀裂”で、ついに文在寅「万事休す」へ

武藤 正敏 プロフィール

北朝鮮政策でも“亀裂”

韓国側は、米韓首脳会談で、「できるだけ速やかに包括的な対北朝鮮戦略を策定する必要があるとの認識で一致した」ことを評価した。しかし、ここにも米韓の大きな認識のギャップが存在するように思われる。

韓国側は、文在寅氏が1月18日に記者会見で表明した「金正恩委員長の非核化の意思は明確だ」「シンガポール宣言から改めて始めなければならない」との認識を示しており、これをベースにバイデン大統領を北朝鮮との会談に引きずり込む、そのための戦略の策定を意図しているのであろう。

バイデン政権で北朝鮮対応の中心になるのがブリンケン国務長官であるとして、トランプ大統領を金正恩委員長との首脳会談に導いた鄭義溶(チョン・ウィヨン)氏を新外相に指名した。同氏は文在寅氏の朝鮮半島平和プロセスを進めていくことが期待されている。

北朝鮮政策でも亀裂が photo/gettyimages
 

しかし、バイデン政権で北朝鮮問題を扱う高官はいずれも経験豊富な人々であり、北朝鮮の非核化意思は信じていない。1月の朝鮮労働党大会において金正恩氏は、36回言及しながら、1回も非核化には言及していない。バイデン政権の対北朝鮮チームは、トランプ大統領の金正恩氏との会談は北朝鮮政権に正当性を与え、同時に核ミサイル開発の時間を与えただけで完全な失敗だったと評価している。

その立役者であり、後に米国側からも見放された鄭氏を外相に指名するという文在寅政権の対北朝鮮政策を危険なものと感じているであろう。

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