がっちゃんと筆者。アメリカのセドナにて

自閉症の息子が「困った行為を繰り返すワケ」を考えて分かった、意外なこと

自閉症がっちゃん(2)ピザを投げる

ピザを天井に投げる息子

我が家に生まれてきた長男のがっちゃん(楽音・現在19歳)の子育てはかなり大変だ。なぜかというとバリバリの自閉症だからだ。しかもただの自閉症ではなくスーパー多動症で、我が家では奇想天外な日常を繰り広げてくれる。

このがっちゃんがIQテストを受けると、質問にまったく答えず走り去ってしまうので「測定不能」。というわけで現在も暫定的に「IQ30」と書いてある。最初この記載をみた時に奥さんのさっちゃんと「30だってー、かわいいー!」と大笑いしていた。

4歳のころのがっちゃんと筆者
 

そんながっちゃんは、普通の人には想像がつかない高度なレベルの「想定外」をしかけてくる。拙書『療育なんかいらない!』にも書いたのだが、7歳の頃のがっちゃんは何か気に食わないことがあるとピザを天井に投げる癖があった。
 
食事中に何か気にさわること(大抵、がっちゃんの予想できないことが引き金になる)がおきると、ダイニングテーブルからピザをもってリビングルームに走っていく。リビングルームに到着すると、そのまま下から上に向かって「ウォッ!」とまっすぐ両腕を振り上げる。
 
私たち一家は当時はロスアンゼルスに住んでいた。日本の住宅よりも高い天井に三角の大きなピザが「ビタッ!」と張り付く。とうてい手の届かない天井から、何日かするとそのピザがゆっくり剥がれて「ボトッ」と落ちてくるのだ。

そんなわけで我が家の白い天井にはチーズとトマトソースがこびりついていた。そこへ時々やってくるロシア人の大家さんが天井をみて「Oh my god, what’s this!」と驚く。私はちょっと困って「Pizza……」と答えると、当然ながら「Why??」と呆れられた。

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