2021.02.06

2021年以降、マンション・戸建ての価格が「下がる地域」と「その意外な理由」

榊 淳司 プロフィール

それは黒田東彦氏の日本銀行総裁としての任期が、2023年の3月に終了するからである。そこで再任でもされない限り、10年にわたって続けられてきた異次元金融緩和は終わるはず、である。

これまで、日銀の総裁職を2期まっとうした人はいないらしい。仮に2023年3月まで黒田氏が総裁を続ければ「初」となるのではないか。慣習上、3期目に入ることは考えにくい。

もちろん、それまでに黒田氏が辞任する可能性もある。その場合「ファクターX」である、異次元金融緩和の終了と金利の上昇が始まる時期が早まるだろう。しかし、その可能性は今のところ見えていない。

〔PHOTO〕Gettyimages
 

もしかしたら、総理大臣が現在の菅義偉氏から他の人に代わった段階での辞任があるかもしれない。ただ、現状では黒田氏の日銀総裁辞任は2023年の3月と想定しておくべきだ。

ではなぜ、黒田氏が日銀総裁を辞めれば、異次元金融緩和は終了となるのか? その最大の理由は、彼が固執する異次元金融緩和政策が、今や完全な「失敗」あるいは「やりすぎ」と見做されているからである。

2013年に異次元金融緩和が始まってから、最初の2年程度は成功したと言っていい。2009年に始まり2012年まで続いた「悪夢の民主党政権時代」にとことん悪化していた日本経済は、アベノミクスが始まると共に蘇った。そのアベノミクスの中核となった金融政策が、他ならぬ異次元金融緩和だったのである。

ところが「景気を回復させる」という本来の目的を達成した後も、異次元金融緩和はダラダラと続けられた。ただ続けるだけでなく、何度かパワーアップまでさせてしまった。

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