2021.02.06

2021年以降、マンション・戸建ての価格が「下がる地域」と「その意外な理由」

榊 淳司 プロフィール

ところが、日本経済はここ30年停滞している。銀行は融資をしたくても、企業はあまり設備投資をしないから資金需要は伸びない。また、企業が新規事業を展開するために銀行に融資を求めるケースも少ない。さらに言えば、日本の銀行は新規事業の可能性を判断できる能力を備えていない。

だから、日本の銀行にとって伸びしろがあるのは個人向けの住宅ローンであった。そこで銀行間においては、住宅ローン需要の激しい奪い合いとなった。当然、金利はどんどん低下する。現在では、最も需要がある変動金利は0.4%台まで出現している。そのあたり、みなさまご存じの通りである。

 

住宅ローンが空前の低さに

ここから2の説明になる。

現在のシステムでは、日本銀行が直接金利を下げることはできない。しかし、かなり強力に誘導することはできる。詳しい説明は省くが、異次元金融緩和では日本銀行は長期金利を限りなくゼロ、あるいはマイナスへと誘導した。

これによって、銀行はますます住宅ローンの金利を下げることになった。すでに現在、これ以上は下げられない、というところまで下がっているのが住宅ローンも含めた今の金利である。

金利が低下する、ということは住宅ローンを借りる側には大きな恩恵が生まれる。それは、金利が下がれば下がるほど月々の返済額が少なくなるので、より多くの金額を借りられる、ということにつながるのだ。

例えば、住宅ローンの金利が3%だったら5000万円のマンションしか買えないが、0.5%だったら7000万円以上のマンションを買えるようになる。

するとどうなるのか?

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