2021.03.10
# 通信

グラハム・ベルが電話の実験に初成功…最初の言葉は「ワトソン君、ちょっと来てくれ」

サイエンス365days

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

ワトソン君、ちょっと来てくれ。用事がある

1876年の今日(3月10日)、アメリカの発明家アレクサンダー・グラハム・ベル(Alexander Graham Bell、1847-1922)が電話の実験に初めて成功しました。

幼いころに母が聴覚障害を患ったことが、彼が音に関する研究の道に進むきっかけになったといわれています。ベルは少年のころから発明の才能を発揮させており、12歳のときには近所の製粉所のために簡単な脱穀機を作っていたそうです。

ベルはドイツの物理学者・生理学者ヘルマン・フォン・ヘルムホルツが発表した音(音声)の物理学的な性質に関する研究に刺激を受け、音響実験に取り組むようになります。そして、「1本の導線で複数の高さの音を送る方法」のアイデアを思いつき、同時期の発明家・グレイとの特許権争いを制して電話の発明者となったのです。

1876年3月3日にベルの特許は認可され、その1週間後に電話の実験に成功しました。この時、史上初めて電話によって送られたメッセージは「ワトソン君、ちょっと来てくれ。用事がある(Mr. Watson. Come here; I want to see you)」というものでした。

ベルはその後、同年に開催されたフィラデルフィア万博で電話機を出展し、多くの来場者が彼の偉業を目にしました。彼が興した「ベル電話会社」は「AT&T」と名を変え、現在でもアメリカ最大手の電話会社となっています。

ニューヨーク-シカゴ間の長距離電話回線開通式典でのベル Photo by Getty Images

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