センチュリーオープンカー御料車による祝賀御列の儀(令和御大礼/祝賀パレード)

天皇陛下が御乗車になった、祝賀パレードの「オープンカー」普通とどう違うのか

令和時代の皇室自動車事情

立皇嗣の礼をもって一連のお代替わりの儀式を済まされた令和の皇室。一昨年行われた即位の礼における祝賀パレード(祝賀御列の儀)では、トヨタ・センチュリーの特注オープンカーが登場し、多くの国民から祝福と注目を浴びたことは記憶に新しい。

皇嗣となられた秋篠宮殿下も皇太子のお立場を継承する形となった。新時代の幕開け、令和の祝賀パレードで使われたオープンカー選定の経緯をたどった。

トヨタ・センチュリーを改造した特注車

天皇のお代替わりで行われる国事行為たる儀式「即位の礼」。その儀式の中でも国民が間近に見ることができる「祝賀御列の儀」と呼ばれる「乗り物を使用した祝賀パレード」は注目の的なのである。

そもそも祝賀パレードが行われるようになったのは平成の御代からで、皇室が神格化されていた明治・大正・昭和の時代の即位礼は京都御所で厳かに行われ、現代のようなお祝いムードとは程遠い歴史絵巻の光景であった。

センチュリーオープンカー御料車による祝賀御列の儀(令和御大礼/祝賀パレード)

平成のパレードの時も国の儀式として初めてであり、乗り物を馬車にするか自動車にするかで議論した末、警備上の都合を理由に自動車が採用されることに決まったのであった。

今回の令和のパレードに際しても、平成で使用したロールスロイス社製のオープンカーを修繕して使用するのか、馬車を使用するのかなどさまざまな議論が交わされ、結果は新規にオープンカー御料車を購入することになったという経緯がある。

天皇陛下が御乗車になる菊の御紋章が付いた自動車を「御料車」または「御料自動車」と呼ぶ。

パレードの車両が公開される前の時点で、私はあるテレビ局からコメントを求められ、「現在の御料車がトヨタ・センチュリーなので、オープンカーも同じでは」と答えたのだが、放送されたのは「英国王室に倣いベントレーでは」という自動車評論家のコメントだった。しかし、実際にはセンチュリーのオープンカーだった。

祝賀パレードは国事行為ゆえ、使用するオープンカーの調達(購入)は内閣府が行った。国内外の様々なメーカーに製造を打診し、環境に配慮した性能や機能、それに安全面、万全のメンテナンス対応、そして皇室に相応しい内装に仕上げられるかなどを比較検討した結果、現行のトヨタ・センチュリーを改造した特注車が選定されたのだ。

編集部からのお知らせ!

関連記事