提供:リクルートスタッフィング

人生は何が起こるかわからない。誰でも年を重ねるし、体調にも変化は起こりうる。そして結婚や出産、介護など、さまざまな要因で「変化」は避けられない。だからこそ、その時その時の「自分らしい時間の使い方」を考える必要がある。

リクルートスタッフィングは限られた時間を自分らしく使うためのさまざまな「働き方」を提案しているが、では「自分らしく時間を使う働き方」とはどのようなものなのだろうか。FRaUwebではリクルートスタッフィングとコラボし、5名の方にリレーインタビュー「自分らしい働き方」の体験や気づきをお伝えする連載が決定した。

リレーインタビューの前に、リクルートスタッフィングのサービスにはどのようなものがあるのかを見てみよう。29歳で乳がんの告知を受け、「自分らしい働き方」に直面し続けたという文筆家の松さや香さんに自身の体験を綴っていただき、リクルートスタッフィングのサービスを体験して思ったことを語っていただいた。

【リレーインタビュー#1】
【リレーインタビュー#2】元舞妓・芸妓のYouTuber MOEさんの記事▶︎
【リレーインタビュー#3】クレイジーウェディング創業者 山川咲さんの記事▶︎
【リレーインタビュー#4】「星読み師」として話題のyujiさんの記事▶︎
【リレーインタビュー#5】人気イラストレーター松尾たいこさんの記事▶︎

乳がんで知った「時間は有限」

2011年5月、足掛け5年勤めた会社を辞めて、台北に向かった。独学で学んでいた中国語を深めるために留学することを決めたのは、34歳、乳がんの治療中というタイミングだったけれど、もはや東京に心残りなし。自分の人生に時間を投じるなら今だな、と考えた。

29歳の時、わたしは肝臓がんで亡くなった父を見送り、その10ヶ月後に乳がんの告知を受けた。悲しみや恐怖というよりただただ唖然。派遣社員として半年ほど働いていた会社の所属長から進められて、社員登用制度の試験と面接を受け内定をもらい、入社式が終わった直後のことだった。あまりにもドラマチックがすぎるタイミングのがん告知に、こんなこと、あるの? 保険会社のCMみたい!と現状を疑ってみても、目の前のマンモグラフィーには腫瘍が二つ写っている。これはどうやら本当らしい。現実って、すごい(ドン引き)。

派遣社員の時、編集者やPR、マーケティングのデータ分析も。写真提供/松さや香

抗がん剤に半年、放射線治療に1ヶ月半、ホルモン治療に5年……。人生のスケジュールが、がんを中心にザクザクと決められていく中で、わたしは「時間は有限」ということをこれ以上なく意識した。病気の恐怖に怯えている時も、ふがいない恋愛で悩んでいる時も、時間はわたし達の間を平等に流れていく。

医師から説明される話の大半がよく分からず、周囲と共有が難しい話題で、人と共感し合えない日々。この時期ほど「知らない」ということが怖かったこともなかった。知らないという状態は、不安を呼ぶ。不安は自分自身を簡単に飲み込んでいく。飲み込まれた闇の中で思考停止している状態は思った以上に居心地がよく、何もかも諦めてしまいたくなる甘やかさもあった。

その一方で「どうしてこんなことに」と理不尽への腹立たしさに背中を押されて、不安から逃げるために本屋をはしごし、インターネットにかじりつく日々。疑問に思う、調べる、知る。不安に思う、調べる、知る。当時、この作業に没頭している時間が、彼氏よりも甘いものよりもわたしの不安を沈めて癒してくれた。