「絶滅危惧種」とは

ラッコにジャイアントパンダ、マサイキリンにイヌワシ、アオウミガメ……種目もばらばらに見えるこれらの共通点、それは「絶滅危惧」のおそれがあるという種をリストアップした「レッドリスト」に掲載された生物ということだ。

ジャイアントパンダもレッドリストに載ったことが…Photo by Getty Images

IUCN(国際保護連合)は1948年に世界的な協力関係のもと設立された非政府団体。この保存委員会は120もの種別専門グループで構成されている。それらの専門組織によりワークショップと繰り返しの検証のもと、絶滅のおそれのある動物や植物にランクをつけ、それをデータにまとめたのが「レッドリスト(絶滅のおそれのある種のレッドリスト)」だ。

2020年3月27日には環境省が日本国内のレッドリストを更新、「レッドリスト2020」を発表した。哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、汽水・淡水魚類、昆虫類、貝類、その他無脊椎動物、そして植物などに分けられ、以下の9項目にわけて具体的種目がリストアップされている。

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1)絶滅 (EX) 我が国ではすでに絶滅したと考えられる種
2)野生絶滅 (EW) 飼育・栽培下、あるいは自然分布域の明らかに外側で野生化した状態でのみ存続している種
3)絶滅危惧1類(CR+EN) 絶滅の危機に瀕している種
4)絶滅危惧1A類(CR) ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの
5)絶滅危惧1B類(EN) 1A類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
6)絶滅危惧2類(VU) 絶滅の危険が増大している種
7)準絶滅危惧 (NT) 現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
8)情報不足(DD) 評価するだけの情報が不足している種
9)絶滅のおそれのある地域個体群 (LP)

ラッコやイヌワシは環境省によるレッドリスト2020に「絶滅危惧1類」、アオウミガメと「絶滅危惧2類」として記載されているのだ。
マサイキリンはアフリカに生息するが、2016年レッドリストにてIUCNの絶滅危惧2類とされた。

まるで拍手しているようなラッコだが、危機にさらされている…Photo by Getty Images