松島トモ子がライオンに襲われた――。今から35年前の1986年1月、衝撃的な一報が日本に届いた。その10日後、今度はヒョウに噛まれる。あと1ミリ場所が違えば、全身不随になる程の重傷だった。
2つの大事故は昭和から平成、令和と移り変わっても語り継がれている。
「ビートたけしさんや明石家さんまさんがコントで、散々おやりになったみたいですよ。最近ですと、爆笑問題のお二人もお好きで、時々ネタに使ってくださいますし。船場吉兆のささやき女将とパッケージになってますでしょ、私」
コロナ禍で仕事のキャンセルが続いていた昨年8月、松島はブログ「ライオンの餌」を開設。キャッチーなタイトルは、親交の深かった永六輔の一言に由来している。
「永さんのイベントに出演する際、『今日のゲスト、ライオンの餌・松島トモ子!』と呼ばれていました。初めて言われた時は、ビックリして舞台の袖で立ちすくみましたよ(笑)。若い方々が私を知っていらっしゃるとすれば、ライオンやヒョウの話しかないわけで。タイトルは、これっきゃないなって。全く迷いませんでしたね」
35年経った今も話題を呼ぶ“ライオンとヒョウの襲撃事件”は、なぜ起こったのか。