「ライオンの餌」というブログ開設、松島トモ子の人生は想像以上に動物と縁深かった…!

岡野 誠 プロフィール

松島は陸生だけでなく、水生動物とも触れ合っている。1980年代前半、テレビの企画で三重の鳥羽水族館を訪れ、アシカのトレーナーを体験した。

のちに池袋サンシャイン水族館のリニューアルなどを手掛ける水族館プロデューサーの中村元氏が「アシカのそばに近寄らないでください」と注意事項を伝える前に、松島はアシカの口の中に手を入れ、周囲を唖然とさせた。なぜ、自ら危険な行動を取ったのか。

「いや、わかんないですよ。なんか入れてみようと思ったんじゃないですか(笑)。中村さんは今でも『すごい人がいるもんだなと驚いた。アシカもビックリしちゃって、噛み忘れたんだよ』と冗談をおっしゃっています」

 

「それでも私はライオンが好きです」

動物を信じ、愛し続けた松島に悲劇が起こる。

1986年1月28日、ドキュメンタリー番組『TIME21』(日本テレビ)の撮影で訪れたケニアでライオンに襲われ、10日後にはヒョウに噛まれた。

2月17日、頭を包帯で巻き、首にコルセットを付けた姿で帰国すると、成田空港はワイドショーの芸能レポーターでごった返しした。記者会見で〈これで動物嫌いになりませんか?〉と質問されると、〈それでも私はライオンが好きです〉と答えた。

「ヒョウは後ろから首を襲ってきましたから命を狙っていたのだと思います。でも、ライオンは悪意があったようには感じなかったものですから」

なぜ、松島は動物に好まれるのか。上野動物園や多摩動物公園の園長を務めた中川志郎氏(2012年逝去)は、彼女を“アニマル・パースン”と分析していた。

〈多くの動物が違和感を抱かない人間を指す言葉です。訓練すれば云々というものではなく、先天的にこういう資質を備えた人間がいるんです〉(1986年2月27日号・週刊文春)

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