フリーになって気づいたこと

あんなにも好きだったフジテレビを退社。独身時代には考えもしなかった選択ですが、実際に辞めてみると、自分でも意外なほどに気持ちがラクになったと言います。

久々に古巣でお仕事。元同僚から日々さまざまなことを学んでいたんだなあ、と改めて感じた1日でした。お腹には3人目の子が! 写真提供/中村仁美

「私は一体何にしがみついていたんだろう?と思ったんですよね。いざ辞めてみると、“今の私”には会社という居場所はもう必要なかったんだな、と気づいたんです。もう潮時なのにズルズル続けていた恋愛みたいなものですね(笑)。もちろん会社がやってくれていた細々とした事務仕事、そして通う場所があった安心感、なによりアナウンス室の仲間など、感謝してもしきれないほど。でもフリーになってみて、働くペースを自分で選べるという解放感はすごいなあ、と。もし会社を辞めていなかったら、3人目も産んでいなかったと思います。ずっと、漠然と『3人いたら楽しそうだなあ』とは思っていたのですが、会社員である以上は無理だろうと諦めていましたから」

今は3人の子育てを最優先にスケジュールを組んでいるため、やはり多くの時間を仕事に割くことは難しい。でも現状ではこれがベストの働き方だとしっくりきており、以前のようなモヤモヤはないそう。

「ちょっと言葉は悪いですが、期待していませんから。というのも今までの私は、局アナで『使うのがタダ』だったからあんなにもたくさんのお仕事をさせてもらえていたわけです。それがフリーとなると、わざわざお金を払ってオファーしなければなりませんから、正直、フジテレビを辞めた時点で仕事はゼロになると覚悟していました。だから今は、お仕事をいただけるだけでありがたいんです」