# 競馬 # ギャンブル

かつて競馬場に巣食った「裏稼業」4選…忘れ去られた商売人は今どこに

“〇〇屋”と呼ばれた人たち
佐藤 永記 プロフィール

2.コーチ屋

ノミ屋以上に聞かなくなったのが「コーチ屋」だ。

コーチ屋のやることは元々、単純な恐喝とも言えるもので、レース場にいる客に声をかけ、予想を教えて当たったときだけコーチ料を請求するというものだ。狙われる客は気弱で言いくるめられそうな人で、筆者も20代の若かりし頃に何度かコーチ屋と思しき人に声をかけられ予想を書いた紙を渡されそうになったことがあった。

だが、20年近く前の筆者がコーチ屋を見かけたのも希で、10年以上前からまず見かけることはなくなったため、すでに衰退が始まっていた裏家業だった。主な理由は観客数の減少と場内設備環境の向上だ。

Photo by GettyImages
 

一時期の観客減やネット投票の普及により、かつては馬券を買うためにはレース場に行かなくてはいけない状況から選択肢が増え、場内は広々と利用することができるようになった。

そのため、警官や警備員の目を盗んで予想を教え、当たったら恐喝する行為を隠れて行う「見通しの悪い場所」は今や格段に減っているし、そもそも来場者の減少で「カモ」の総数も減ってしまったわけだ。場内設備の改修が進んでいるところはさらに見通しがよく、隠れて悪さをする隙などもはや存在しないといっていい。

もちろん、レース場までの道、つまり場外でコーチ屋をやる手口などもあり気をつけなければいけないが、現代において気をつけなければいけないのは「ネットコーチ屋」とも言える存在である。

正式には古くからのコーチ屋とは違う手口になるが、ネットで予想を教え、前金、後金で高額を請求するといった事例は近年格段に増えている。特に前金で高額を請求する場合は的中ハズレに関わらずであるため、決して法外な値段の予想販売は利用してはならない。

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