# 競馬 # ギャンブル

かつて競馬場に巣食った「裏稼業」4選…忘れ去られた商売人は今どこに

“〇〇屋”と呼ばれた人たち
佐藤 永記 プロフィール

当時ノミ屋を闇商売として営業していたメリットはこうだ。まずは利益面でいえば、正規馬券のほとんどが25%を控除したうえで払い戻しに充てているなか、主催しているわけではないノミ屋にしてみれば賞金などの経費がかかっておらず、約25%の利益を丸取りが可能で利益率が高い商売だったのだ。

レース中継を店内で流し、その場で即決済できる場を設ければよいので設備投資も大してかからないため、丸取りした経費はサービスに使うことができる。たとえば的中時に通常よりも1割多い払い戻しを受けたり、購入がツケにできたり、飲食が無料だったりといった例があったため、利用者側はそのサービスを受けるために違法行為とわかっていても利用する者がいたわけだ。

しかし現在、ノミ屋は衰退した。3連単などの難易度が高く払い戻しが大きい馬券種の登場で、ノミ屋側の資金力を超える払い戻しが不可能となる事例が増えたためだ。馬連までの万馬券が珍しい時代でも「100倍を上限とする」独自ルールで乗り切れていたが、1000倍を超えることが当たり前の現状ではノミ屋を利用する価値が下がってしまったのである。

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さらに場外発売・ネット投票の普及が決定打となった。わざわざ違法行為をしなくてもいつでも買える環境が普及したのである。ノミ屋の利用価値の一つには「近所にノミ屋があればすぐに買いに行ける」こともあった。しかし、ネット投票を使えば買いに「行く」必要すらない。

だが、ノミ屋は完全になくなったわけでもないようだ。近年でもたまにノミ屋の摘発事例がニュースになったりする。

観光地など、特殊な条件で営業している場所は存在するという話もあるが決して利用しないように。今やファンへの還元と考えても、ネット投票の普及によりキャッシュバックやポイント還元などのキャンペーンがあり、ただでさえノミ屋の利用価値はなくなっている面もある。

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