想像以上にとても厄介で、手ごわいウイルス

現在は作家としてのウエイトも大きいが、週1度は内科医として、臨床現場で診察も行っている知念氏。

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「私は感染症専門医ではありません。そして、新型コロナウイルス感染症の治療の最前線で日々戦っているわけではありません。それでも私の外来にもcovid-19(新型コロナウイルス感染症)の疑いがある方が受診することも多いため、私もマスクやフェイスシールドをして診療をしています。

今さまざまな医療現場でとても切迫した状況が続いています。しかも、この感染症は感染して体にダメージを与えるだけでなく、経済や人とのコミュニケーションといった部分も壊してしまう。残念ながら想像以上に厄介で、手ごわいウイルスだったのです。

人の動きを止めて、一時収まってもすぐに増加に転じてしまう。ここまでは私たち人類は、負け戦続きでした。ところが、極めて効果的で安全性が高いワクチンが登場したのです。今まで、武器も持たずにマスクと手洗いだけで戦っていたところに、日常を取り戻すための最終兵器が登場したのです。私自身、covid-19が確認されて、さまざまな国の製薬会社でワクチン開発が始まったものの、こんなに早く実際に完成されるとは当初思っていませんでした」

今回の感染症は世界規模広がった。新型コロナワクチンもグローバルに展開され、毎日のように世界中からさまざまな論文が上がっている。知念氏もマメにワクチンの事実情報を論文で確認をし、医療従事者のネットワークからもデータに基づいた情報を入手していた。そんな矢先に、過剰に不安を煽るワクチン報道が連続で起こってしまったのだ。