FRaU Webでフリーアナウンサー中村仁美さんが連載している「騒がしくも愛おしい日々」(毎月1回・第1水曜日更新)。さまぁ~ずの大竹一樹さんとの結婚後、母として、妻として、そして一人の女性として、感じたこと、考えたことを、中村仁美さんならではの目線で綴っています。

今回は、今のコロナの状況も相まって子どもたちへのピリピリ&イライラが止まらないという中村さんが、「絵本の読み聞かせ」をきっかけに子育ての難しさを綴ります。大反省な日々にもがく中村さんが、夫の子どもたちへの読み聞かせの様子にこっそり感謝したこととは? 芸人である夫ならではの“新しい”読み聞かせスタイルにも注目です。

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懐かしい!
子どもたちとの読み聞かせの思い出

昨年、「ネスレ×FRaU #えほんでみらいをかんがえる」の絵本の読み聞かせに参加させていただきました。(編集部注:中村仁美さんの読み聞かせ動画は2月8日と12日配信です)

会社員時代から、こう見えて映像に言葉をのせるナレーションなどの仕事が大好きで、二つ返事でお受けした仕事です。
担当する二冊の絵本が届き、ソファに座り両サイドに息子達を従え、読み聞かせの練習を始めたのですが…

「ああ、この感じ、懐かしい…」

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そう、実は三男が産まれてから、一度も息子達に絵本の読み聞かせをしていませんでした。
まだ長男が一人っ子だった時は、文章のない絵と擬音だけで構成された赤ちゃん用の絵本を、一歳にも満たないうちから読み聞かせ、成長とともにそれに準じた絵本を日中は勿論、夜お風呂上がりの寝る前のルーティンとして毎日読んでいました。

家は絵本でいっぱいで、その中から長男が好きな絵本を選ぶのですが、子供って同じ本を何度も何度も読みたがるんですよね。毎日同じ絵本、しかも日に連続3回とか。ナレーション好きとは言え、正直読み手の私が飽きてしまい、心の成長によさそうな絵本を選び買ってくるのですが……
おもちゃ同様に親の選んだものには興味を示さず、やっぱりいつもの絵本!
それでも今思い返せば、なんて穏やかな時間だったのでしょう。

夫に頼まれて次男が初・絵の具でお絵かき!余裕があるときにしかできない遊びです。 写真提供:中村仁美

次男が産まれ二人兄弟になると、日中は“絵本を読む”なんて時間も心の余裕もなく、夜、まだまだ遊びたい!寝たくない!と駄々をこねる息子達をベッドに誘い込む口実として、「絵本を読んであげるから!」。

長男、次男、それぞれ一冊ずつ。どっちの絵本を先に読むかでまず喧嘩。ベッドの上で私のどの位置に陣取るかポジション取りでまた喧嘩。読んでる最中も、このページをもう一回読んで!と何度もせがまれ進まなかったり、勝手にページをめくったり、全然ストーリーと関係のない質問をされたり。
もう聞いてないかな、と思って読むのをやめると「聞いてたのにー!」と不機嫌になられ、これはいつ2冊読み終わり部屋の電気を消すことが出来るのだろうか、と途方に暮れること度々。

そんなこんなで三男が産まれてからは、とにかく全員にご飯を食べさせ、お風呂に入れて布団の中で寝かせる、無事に1日を終わらせることに精一杯で、絵本を読む余裕なんてありませんでした。