大学入試センター
2021.02.05
# 読書 # 読解力

読解力がないとヤバい! 初の共通テストに見えたこれから必要な能力

これが池上彰さんもZ会も勧める対策
大学入試改革の一環として、これまでの大学入試センター試験に代わる「大学入学共通テスト」(以下、共通テスト)が、2021年1月に初めて実施された。問題文の量が増えたことに加え、各科目とも読み解くべき分量の負担が増加。「読解力重視」が鮮明になった。読解力重視の傾向について池上彰氏は、著書『社会に出るあなたに伝えたい なぜ、読解力が必要なのか?』(講談社+α新書)の中で、国際的な学習到達度調査「PISA」で日本の読解力の順位が急落したことが背景にあると指摘。共通テストでは読解力向上の狙いが出題に反映されるのではないかと示唆していた。共通テストではどのような形で読解力が問われたのか。具体的な分析と今後の見通しを専門家に聞いた。

読解力重視の背景に「PISAショック」

「共通テストは全体的に問題の量が増えました。最も大きな変化は、大学入試センター試験に比べて、ほとんどの科目に読解力を求める問題が入ったことでしょう」

大学入試改革の一環で、2021年1月16日・17日に初めて実施された共通テスト。大学入試に関する調査や研究を行う「大学通信」の安田賢治常務は、読解力重視の傾向が顕著だったと分析した。国語と英語では問題文の量が増加。他の教科でも「資料などから問題を読み解く力が求められる問題が目立った」という。

共通テストが実施されるにあたって、読解力が重視されることは予想されていた。読解力重視の傾向について池上彰氏は、著書『社会に出るあなたに伝えたい なぜ、読解力が必要なのか?』の中で、国際的な学習到達度調査PISAで日本の読解力の順位が低下したことが背景にあると指摘している。

PISAは2000年から始まり、世界79の国・地域で約60万人の15歳を対象に、3年に1回実施されている。日本の読解力の順位は、2018年の調査で、前回の8位から過去最低の15位に後退する衝撃の結果となった。「日本人の読解力が落ちている」と新聞各紙にも大きく報じられた。

 

池上氏によれば、読解力の低下が最初に注目されたのは2003年。第2回PISA調査で前回の8位から14位へとOECD各国の平均程度にまで低下したことで、教育関係者たちから「PISAショック」と呼ばれた。ここからの国の取り組みを、次のように追っている。

関連記事