2021.03.04
# 建築・土木

3月4日はサッシの日…じつは「sash」という英語だったことをご存じでしたか?

サイエンス365days

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

じつは英語のだったサッシ

今日、3月4日は、「サッ(3)シ(4)」という語呂合わせから「サッシの日」とされています。

「サッシ」とは、もともとはガラス窓につけられる窓枠のことを指す言葉で、英語の「sash」が由来です。現在では、窓枠を覆う額縁部分や窓につけられた鍵など、ガラスではない部分全てを指して使われることもあります。ただし、ドアの枠をサッシと呼ぶことはないそうです。

「サッシ」と聞くと、多くの方がアルミ製のもの思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、今ではさまざまな材質のサッシが開発されています。そこで、代表的なサッシの種類をご紹介しましょう。

アルミサッシアルミサッシはたくさんの利点があるが、断熱性の低さが欠点になっている Photo by MILATAS/gettyimages

まず、最もポピュラーなアルミサッシからです。明治時代に日本が洋風建築技術を受容し、板ガラスや窓といった概念とはじめて出会った頃、窓枠は木製でした。しかし、木は隙間風を通しやすく、火にも弱いという弱点があります。そこで、金属製の窓枠の開発が進みました。

まず試みられたのは、鉄製のサッシでした。しかし、雨などでサビやすいという欠点があり、続いてアルミサッシが作られます。すると、サビに強く、鉄よりも加工しやすいために一般的になりました。

アルミサッシはその頑丈さやコスパの良さもあり、今でもほとんどの一般住宅で使用されています。さらに、金属の中では比較的軽量であり、窓の開け閉めに負担がかからない点も重宝される理由です。

 

アルミサッシ以上に耐火性に優れているのが、スチールサッシです。気密性やサビやすさの面でアルミに劣るものの、火災の貫通を1時間以上にわたって防ぐ「特定防火設備」の要件を満たすため、公共施設や大型商業施設で使用されます。

金属製以外のサッシ

さらに金属製ではない、樹脂サッシ木製サッシの開発も進んでいます。樹脂はアルミ以上の気密性を持つほか断熱性に優れ結露ができにくく、北海道の住宅などで使われます。木製サッシは断熱性の高さや自然との一体感を売りにしています。さらにどちらも軽量なため、二重窓を採用することでアルミサッシと併用できることも特長です。

寒い地域では断熱性に優れた木製サッシや樹脂製のサッシが好まれる Photo by Catherine Falls Commercial/Gettyimages

サッシの製造は、従来「サッシ屋」と呼ばれる職人が担っていました。しかし現在では、コンピュータで設計図を作り、プレス機械で大量生産できるようになっています。ただし取り付けの際には水平を保って建物に正確に固定する必要があるため、現場では「くさび」や「当板(あていた)」を使った微調整を行うサッシ屋が活躍しています。

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