大変な介護を息子には頼めない

私はついに「あなたの親の介護はできない!自分の親は自分で何とかして!」と今までの思いを爆発させました。「え!?なんで?」と心底信じられないような表情を浮かべる旦那。私には妻の意思を無視して、勝手に未来を決定できる方が信じられませんでした。

遠い故郷の実両親に何かあったとき、私はすぐに駆けつけられないでしょう。最後の瞬間に立ち会うこともできず、離れた土地に嫁いだことを後悔するかもしれません。私の複雑な思いを100%無視して、嫁が自分の両親の介護をするのは当たり前だと断言するのです。それから何度も「介護問題」について夫婦で話し合いましたが、いつまでたっても話は平行線。何十回と同じ会話を繰り返しました。

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「介護は嫁がやるもの」という旦那と義母の考えに納得できない理由は、私一人が担当する前提の話だからです。離れて暮らしてるとはいえ義弟の嫁もいるのに、なぜ長男の嫁である私がすべてを担わなければいけないのか……。そんな悶々とする日々の中で、自分の考えとは全く違う価値観を知ることになります。

義家族にとって私は他人です。食事や身の回りのお世話をはじめ、トイレ、入浴などデリケートな部分を私に任せるのは嫌だろうと思っていました。しかし義母に言わせると血のつながっていない嫁だからこそ、シモの世話まで気兼ねなく頼めるというのです。

「かわいい自分の息子には、そんなことは頼めない」と旦那と娘の前ではっきり告げられました。最後はこの家で人生を終わらせたい、かわいい息子が建てたこの一軒家で家族に囲まれて最後を迎えたい、だから嫁の私に介護をしてほしいと言うのです。