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『その女、ジルバ』に絶賛の声! なぜ池脇千鶴は「劣化」「老婆」の侮蔑を吹き飛ばせたのか?

木村 隆志 プロフィール

「ローカル局」と侮れない東海テレビ

『その女、ジルバ』公式サイトより

そんな池脇がオファーを受け入れたドラマだけにキャスティングは、異例中の異例。くじらママ役の草笛光子(87歳)、ひな菊役の草村礼子(80歳)、チーママ役の中尾ミエ(74歳)、エリー役の中田喜子(67歳)、ナマコ役の久本雅美(62歳)、みか役の真飛聖(44歳)、スミレ役の江口のりこ(40歳)と主要女性キャストはすべて池脇より年上であり、男性キャストにもマスター役の品川徹(85歳)らがいて、物語に厚みをもたらしている。

百戦錬磨の女優たちが生き生きとした姿を見せるバー『OLD JACK & ROSE』は、ファンタジーのようであり、リアリティも漂う不思議な世界。「女は40(シジュー)から」のセリフからも、当作が人生の応援歌であることがわかるだろう。

女性に限らず土曜の夜に、池脇の演じる新を自分に重ね合わせつつ、肩の力を抜いて仕事疲れを癒すのは最高のドラマではないか。

 

最後にもう1つ挙げておきたいのは、当作を制作する東海テレビについて。東海テレビと言えば、いまだに『牡丹と薔薇』『真珠夫人』などで知られる昼ドラのイメージが強い人も少なくないだろう。

その昼ドラが終了してから5年になる今、『その女、ジルバ』を制作し、次クールも中年女性を主人公に据えた痛快作『最高のオバハン 中島ハルコ』を放送するという。

同作は原作小説・林真理子、漫画版・東村アキコ、脚本・西荻弓絵、主演・大地真央、助演・松本まりかという強烈な顔ぶれをそろえた意欲作。明らかに他局とは一線を画す路線であり、東海テレビのドラマは「ローカル局」とあなどれない存在になっていきそうだ。

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