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あなたも他人事ではない…?「現代のおじさん」が抱える、3つの大きなリスク

「おじさん」は今、かつてない苦境に立たされている。著書『おじさんは、地味な資格で稼いでく。』を出版した佐藤敦規氏によれば、「おじさん」が抱えているリスクは大きく3つあるという。そのシビアな現実を直視するとともに、苦境を乗り越えるにはどうすればよいか、シンプルな答えをいただいた。

減り続けている退職金

タイトルで興味を持ち、この記事をご覧いただいてる「おじさん」の方、順調ですか?

なぜ、こんなことをお聞きするのかというと、現代のおじさん(50代もしくは40代後半のビジネスパーソン)には、大きな3つの不安がのしかかっているからです。

(1) 20年間で1000万円減った退職金
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この20年間、退職金は下がり続けています。

厚生労働省の「就労条件総合調査」によると、大卒社会人の退職金は、1997年の2871万円をピークに右肩下がりとなっています。2018年では1788万円と、なんと20年間で1000万円以上もダウンしました。

私は社会保険労務士として企業の賃金制度の相談に乗ることも多いのですが、1788万円という金額は一部上場の大企業が底上げしている印象もあり、大半の中小企業はこの金額に達していないと思われます。

仮に30代後半でマイホームを購入した場合はどうでしょうか。大半の人が30年以上の住宅ローンを組むと思います。以前は退職金で一括返済していた人が多数いましたが、退職金が減額される今日、おじさん社員のみなさんが退職時にローンの残額を一括返済するという計画は、現実的ではなくなりつつあります。

では60歳の時点でローンが残っていたらどうするのか?

答えはひとつ。

65歳あるいは70歳以上になっても働き続けるしかないでしょう。

(2) 人口知能(AI)による失業リスク

現代の働くおじさんの最大のライバルは、人工知能(AI)です。

 

AI技術は年々発展しており、「将来、AIが人の仕事を奪う」という意見を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。たしかに、マニュアルに従うだけの業務は機械やロボットに仕事を奪われやすく、銀行の融資担当者などの高度専門職と呼ばれる人ですら、影響を受けるおそれがあります。

実際に、大手企業を中心にAI技術の導入による人員削減は進んでいます。たとえば、みずほフィナンシャルグループは2026年末までに全従業員の3割にあたる1万9000人を削減すると発表しました。インターネットバンクやコンビニの銀行業界への参入、さらにはキャッシュレス時代の到来などにより、銀行の店舗数が減少しているためです。

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