韓国版『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』のポスター/(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

『鬼滅の刃』韓国で公開初日から観客動員ダントツ1位になった理由

「旭日旗論争」をものともせず

劇場版『鬼滅』の意外な成功

「日輪刀で、日韓の嫌悪の糸を断ち切れ!」

日本映画史上最高の興行作である『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が韓国で一般公開された27日、映画専門雑誌『シネ21』は、こういった期待混じりの評論を掲載した。日韓の政治的対立が続く中、韓流ドラマ『愛の不時着』が日本で大成功したように、『鬼滅の刃』の韓国興行突風が巻き起こることを期待しているのだろう。

韓国版のポスター(韓国SMGホールディングス公式Facebookより)

日本のメディアでも紹介されたように、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は韓国で好調なスタートを切った。

一般上映初日の27日、ソウルをはじめ全国80のメガボックス映画館で上映された『鬼滅』は、6万6千人余りの観客を動員し、封切りと同時に韓国・ボックスオフィスで1位を記録。これに、22日から3日間行われた先行上映で1万人の観客を動員した成績を加えると、累積の観客数は7万6千人に達する。

「ソーシャルディスタンス」を確保するため、上映館内では一席ずつ空席を置くことや、21時営業終了を守らなければいけない韓国劇場業界の事情を考慮すれば、初日とはいえ、期待をはるかに上回る数字だった。

『鬼滅』が初日に打ち立てた33.7%という座席販売率(座席数に対する販売比率)も驚異的な記録だ。これはコロナ以降最高の記録であり、ソーシャルディスタンスのなかったコロナ以前に換算すると67.4%となり、2019年の韓国映画界最高興行作だった『アベンジャーズ/エンドゲーム』の座席販売率(65.6%)を上回る大記録なのだ。

韓国メディアの見出しからも、『鬼滅』の意外な成功に驚いている様子がみて取れる。

 

「『鬼滅の刃』、単独公開にもかかわらず、『ソウルフル・ワールド』を抜いてボックスオフィス1位」(スポーツ朝鮮)

「“論争”の『鬼滅の刃』、公開初日、『ソウル』を抜いてボックスオフィス1位」(日刊スポーツ)
「『鬼滅の刃』、旭日旗論争にもかかわらず初日ボックスオフィス1位」(ザ・ファクト)
「単独公開の『鬼滅の刃』、歴代興行1位の『千と千尋』を破った底力を証明」(エネルギー経済)
「『鬼滅の刃』の1位の疾走に日本、“不買運動しないの?”と嘲弄」(国民日報)
「『鬼滅の刃』はどのようにして新型コロナの中でジブリを破ったか」(シネ21)

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