2021.02.03
# 日本株

日本株の乱高下相場で「プロがひっそり仕込む60銘柄」の全実名を公開する!

「割高・割安」両方の成長株を保有せよ
大川 智宏 プロフィール

バリエーションとクオリティは「関係ない」…?

まずは、4群についてのファクターの差異について、バリュエーション(PER、PBR)から見ていく。値は、各群に該当する銘柄のファクターの中央値だ。 

図:分類ごとのファクター バリュー
図:分類ごとのファクター バリュー 出所 : Datastream
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大枠として、昨年下落のバリュエーションが低く、昨年上昇群が高くなるのは特に何も問題はないだろう。売られればバリュエーションが下がり、買われば上がるのは当然なので、この際に違和感はない。

しかし、問題は、前者、後者の中の2つの系列間で特に明確な水準の差があるようには見えないことだ。つまり、昨年まで弱かったが反転上昇した銘柄と、そのまま今年も下がり続ける銘柄は、バリュエーションの高低では判別が難しいということになる。

昨年まで強かった右二つも同様で、やや上昇継続群の数字が高いようには見えるものの大差はないうえ、そもそも割高な方が買われやすいとする根拠がないため、失速する銘柄と上昇を継続する銘柄にはっきりとした差異は見当たらないと解釈すべきだろう。

そして、これはROEや自己資本比率といったクオリティ関連についても同様だ。 

図:分類ごとのファクター クオリティ
図:分類ごとのファクター クオリティ 出所 : Datastream
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先ほどと同じく、昨年下落群はファクターの水準が低く、昨年上昇群は高水準なのは、質が悪い銘柄が売られ、質の良い銘柄が買われただけなのでまったく問題はない。

しかし、左群、右群内の各系列間では高低に明確な差異が見られず、上昇、または下落に転じるファクターとしてクオリティの高さはそれほど意味を持たない、ということだろう。

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