財務省「金の延べ棒」まで飛び出してきた photo/gettyimages
# 政治政策

コロナ補正予算になぜか「5000億円の大学ファンド」…財務省「金の延べ棒」まで急浮上した「不都合な真実」

コロナ補正予算に「5000億円大学ファンド」って…?

今年度の第三次補正予算が1月28日に成立した。総額は19兆円超にも及ぶが、緊急事態宣言を発令するおよそ1ヶ月前に取りまとめたものであり、新型コロナ対策費には4兆3500億円を計上したにすぎない。

第三次補正予算の半分以上は「ポストコロナに向けた経済構造の転換・好循環の実現」と題した分野で、内訳として「デジタル対策」や「カーボンニュートラル」、「Go Toトラベル」などの項目が並ぶ。

そんな中の一つに、「大学ファンド創設に5000億円」という予算がついている。

この「大学ファンド」とは一体なんなのだろうか。萩生田光一文部科学大臣の説明によると、「我が国の大学の財務基盤の抜本強化、若手人材の育成支援を進めるために、10兆円規模の大学ファンドを創設する」(1月15日の記者会見)ということだそうだ。

萩生田文科大臣 1月26日 筆者撮影
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1月26日の文部科学委員会でも、萩生田大臣はハーバード大学やスタンフォード大学などを挙げ、「欧米の主要大学は寄付金などを原資とした数兆円規模の大学ファンドを有し、その運用益を人材や研究設備に投資することで充実した研究基盤を構築している。このような取り組みがわが国と欧米との研究環境の差の一因となっている」と述べている。

これに対して、衆議院文部科学委員会に所属する立憲民主党の牧義夫議員は疑問を呈する。

「そもそもハーバード大学やスタンフォード大学は私立大学です。政府が大学ファンドを作るというのとは全然違った話です。寄付を集める風土も全然違います。それに日本でもいくつもの大学がデリバティブなどの運用で失敗して多額の損失を出したことがあります。官製ファンドだからうまくいくという保証はどこにもない」

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