最近よく聞く「ミニLED」と「マイクロLED」はどうすごいのか?

液晶や有機ELを超える究極の画面?

ディスプレイの最新技術

1月には毎年、世界最大のテクノロジー関連イベント「CES」が開催される。

今年も、その伝統は変わらなかった。ただし、通常の年とは異なり、米・ラスベガスでの開催ではなく、オンラインイベントとなったのだが。

オンラインでのイベント開催は難しい。

CESも結果として、例年に比べて盛り上がりには欠けたように思う。CES自体に参加しない人から見れば、報道も目立たなかったという印象ではないだろうか。

盛り上がりづらかった今年のCESのなかで、キーワードとして脚光を浴びたのが、「ミニLED」と「マイクロLED」だ。どちらもディスプレイ関連技術であり、テレビやPCなどのあり方を変えていく可能性を秘めたものだ。

注目の「ディスプレイの新技術」について、基礎の基礎から解説しよう。

注目を集める「ミニLED」とは?

ミニLEDもマイクロLEDも、技術の根幹となるのは「LED」だ。

LEDは、現在の「光源」技術の主軸を担っている。屋内の照明器具から自動車や自転車のライト、交通信号まで、あらゆる領域で活用されているのは、ご存じのとおりだろう。

ミニLEDとマイクロLEDはいずれも、光源としてLEDを使ったディスプレイのことだ。少し詳しい人なら、「液晶画面の光源もLEDでしょ?」と不思議に思うかもしれない。じつは、ミニLEDは「液晶ディスプレイ」に関わる技術であり、その光源となる「バックライト」の技術だ。

一方で、マイクロLEDはまた違う技術となっているが、まずはミニLEDから見ていこう。

2021年のCESでは、ミニLEDを採用した液晶テレビの発表が相次いだ。中国系のTCL・Skyworthや、韓国のサムスンにLGと、日本「以外」のテレビメーカーが相次いで採用を決めている。

CESで中国・TCLが発表した「ミニLED」テレビ。今年の同社“イチ押し”の技術になっている

また、ミニLEDという用語については、「アップルが次期MacBook ProやiPadにミニLEDを採用する」という話のなかで耳にした人も多いかもしれない。ただし、これについては現時点ではまったくの噂にすぎず、実際に採用されるかどうかは不明だ。いずれにしても、ミニLEDはそのくらい、次代のディスプレイ技術として注目されているということだ。

だが、すでに述べたように、同じLEDを使うにもかかわらず、なぜ「ミニLED」という新しい呼称が使われるのだろうか?

それを理解するためには、「LEDとはなにか」「液晶ディスプレイとはなにか」という基本的なしくみを知っておく必要がある。

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