©カラー/エヴァンゲリオン公式Twitterアカウントより

『エヴァ』がTV放送から26年経っても、若者に「絶大な人気」を誇る理由

登場人物に、どうしても共感してしまう

若者の心を離さないエヴァンゲリオン

1月29日の金曜ロードショーで『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』が放送されるが、コロナ禍で、23日に予定されていた『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の公開がまたしても延期になった。緊急事態宣言の発令が原因であるが、これまで何度も延期されているのでファンとしては「エヴァらしいな」と感じてしまう。

©カラー/エヴァンゲリオン公式Twitterアカウントより
 

今回の『シン・エヴァンゲリヲン劇場版:||』で1995年の『新世紀エヴァンゲリオン』のTV放送開始から実に26年かかったエヴァシリーズが完結するので、待ちきれないとの思いも強い。20年以上の長期にわたってファンから根強く愛される、どころか新劇場版から新たに見始めた若者がエヴァに熱中するはなぜなのだろうか。

その秘密は、現代の若者が思い悩むコミュニケーションの問題を、エヴァの登場人物たちもまた共有しているからなのだろう。

ここでは、エヴァの魅力の一端を若者の心性から解説してみたい。コアなファンだけでなく一般のライトな視聴者をも獲得できたのは、誰もが辿ってきた「発達」、特に「思春期の課題」を扱っているからではなかろうか。

「14歳」の子どもたちの葛藤

エヴァでキーになるのは、言うまでもなく碇シンジをはじめパイロットたちの「14歳」という年齢である。アメリカの発達心理学者Erikson, E.H.の考えに基づくと、14歳の心理的課題は、「自我同一性の獲得(アイデンティティの確立)」であり、「自分がどんな人間なのか」を知ることである。

それまでは親から与えられた価値観に沿って生きた子どもが、それ以降はオリジナルの新たな価値観の獲得が必要となる。この課題を達成できなければ、自身の役割に混乱が生じどのように生きればよいのかわからない「自我同一性の拡散」状態となり、社会適応が上手くいかなくなる。

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