福田萌さんは、現在、7歳の女の子と3歳の男の子を育てている。夫はオリエンタルラジオの中田敦彦さん。タレントとしての仕事をしながら、母親同士がつながるサロンを提案したり、防災士の資格をとったり…一人の母として、女性として、妻として、仕事人として、感じたことを率直にお伝えするこの連載。

4回目の今回は、3月からシンガポール移住を発表した中田一家が「海外移住」という大きな決断に至った理由について、綴っていただきました。

■連載3回目「福田萌が、夫・中田敦彦と結婚した理由」はこちら

シンガポールへの移住を決断しました

この度、わが中田家、2021年3月より、家族でシンガポールに生活拠点を移すことになりました。なぜ?どういう経緯で?このコロナ禍に?夫の決断に妻としての心境は?いろんな疑問・質問が様々な方面から飛んでくるので、今日はそのことについて書きたいと思う。

夫は今、教育系YouTuberとして、ホワイトボード一枚を前に、いろんな書籍を紹介するスタイルのYouTubeを展開している。2020年3月に新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が発出され、これからしばらくは外出が自由にできないとなった時、彼は撮影スタジオからホワイトボード一枚と撮影カメラなどの機材を持って帰宅した。

「明日からは自宅から授業を収録することにしたよ」。そして、ベッドや子供のおもちゃ棚を移動させて、部屋の一角にホワイトボードが吊り下げられた。そこから約2ヶ月間、自宅が撮影スタジオになった。

まだ全貌がよくわからない新しいウイルスに対する視聴者からのニーズに応えるべく、感染症の歴史やカミュの小説「ペスト」などをYouTubeで解説するため彼は勉強した。そしてわかったのは、人類はこれまでも数多くの菌やウイルスと対峙してきたこと。克服できたものもあれば、いまだに共存関係にあるような感染症があると言うことだった。「これは長い戦いになりそうだ。」という話を夫から聞かされた。

秋に外出先でピザ作りを体験したときの家族写真。写真提供/福田萌

当面の仕事や生活スタイルは、わりと早めに確立できたが、子供も自由に学校や幼稚園に通えない、しかも私たちの住んでいる東京は人口が密集しており、ちょっと公園に出かけたり生活必需品を買いにスーパーに出かけても、人との密接は避けられない。

そもそも、自宅から仕事ができるのであれば、都心に住む意味とは?そんなことを考え、初めは日本国内の地方に移住しようか、と言う計画が我が家で持ち上がった。東京で必要な仕事があるときは、その地方から通えばいい。

いざ、その計画を実行に移すため、地方の良さそうな不動産を調べてみたりした。しかし、あるとき夫はふと考えたらしい。これだったら、海外に行くことも同じではないか。地方に住むことと、海外に住むこと、どんな違いがあるだろう、と。コロナの状況さえ許せば、東京で必要な仕事があるときは、その場所から通えばいい、と。