中国の若者は「もう日本製より中国製がいい」、その消費意識に起きているヤバい変化

中島 恵 プロフィール

また、それとは少し違う話だが、日本で爆買いしていた中国人が「日本の〇△社の日本国内製造の炊飯器でコメを炊くと中国米でもふっくらおいしく炊けるんだよ。でも、同じ〇△社製なのに、中国製造の炊飯器では、コメがふっくらしない」といっていたこともあった。だから、中国人は日本製高級炊飯器を買う、というのだ。これはウワサ話に過ぎないのだが、おそらく多くの中国人がこのような根拠のないウワサ話を耳にした経験があるし、信じていた人もいた。

 

こういうウワサが広がったのは、中国人の多くが、中国で製造された製品を信用していなかったことの裏づけであるし、ちょうど10年前の2011年ころ、トータルのGDPでは、中国はすでに日本を追い越すところまできているのに、彼ら自身がまだそれを実感できず、自分の国に自信も持てず、高品質の商品を日常的に手にすることができないという不満を持ち、日本への僻みのような気持ちを持っていたことの表れであったと思う。

そんな時代がつい10年前くらいにあったことを考えると、Z世代の若者たちの「日本製品より中国製。デザインや品質も中国製のほうがずっといい」と無邪気に、そして本音で語る姿に日本企業の危機を覚えると同時に、隔世の感を覚えるのは、私一人だけではないのではないだろうか。

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