中国の若者は「もう日本製より中国製がいい」、その消費意識に起きているヤバい変化

中島 恵 プロフィール

北京在住の別の女性(21歳)に日本製品のイメージを聞いてみると、「これといったイメージは持ってないですが、日本の化粧品はお母さんが数年前に初めて日本に行って、大事そうに買って帰ってきたことを覚えています。確かに品質はいいかもしれないけれど、中国製は品質がいいだけでなく、デザインもカッコいい。目鼻をくっきりさせるアイテムが豊富に揃っていて、SNSでも気軽に美容部員に相談できる。私の場合、国産ブランドのほうが性に合っていると思います」と話していた。

中国の若者と話していて驚かされるのは、30代以上の日本人や中国人の多くがこれまで抱いてきた「日本製品は高品質で安心安全、世界的な評価も高い」という固定観念や共通認識、イメージといったものを、彼らはまったく持っていない、ということだ。

〔PHOTO〕iStock
 

かつての中国人にとって、日本製品や日本のドラマなどは「憧れの存在」「高根の花」だったが、残念ながら、今の若者にはそういう気持ちはほとんどない。彼らが生まれたのは1990年代後半以降で、その成長過程は、日本製品の存在感が失われてきた時代と重なるので当たり前といえば当たり前ともいえるが、改めて、やはりそうなのか、と痛感させられる。

それに、たとえ彼らが、かつての日本製品のイメージを父母や友人から聞いて知っていたとしても、それが彼らの購買動機にはつながっていない、ということもある。彼らはニュートラルな立場で商品を見て、数ある国産、外国産のブランドをフラットに吟味した結果、自らの意思で中国製品を選んでいる。

以前、中国人にとって日本製品は特別な存在で、中身が実際のところどうかとは関係なく「日本製品はいいに決まっている」という思い込みのようなものもあったと思うが、今では、日本製品も彼らの選択肢の一つでしかない。そんな、日本人からすると衝撃的な事実がある。

編集部からのお知らせ!

関連記事