中国の若者は「もう日本製より中国製がいい」、その消費意識に起きているヤバい変化

中島 恵 プロフィール

若者が好んで国産品を選んでいるのは、化粧品だけに限らない。かつてロサンゼルス・オリンピックで名を馳せた元体操選手・李寧氏が立ち上げたスポーツブランド「リーニン」のシューズや、コンビニで大人気の高級アイス「锺薜高」などのほか、アパレル製品からエンターテイメント(映画、ドラマ)まで、ありとあらゆる分野に広がっているのだ。

それはアンケートにも表れている。アリババ系の阿里研究院が発表した「2020中国消費ブランド発展報告」によると、過去1年間に中国人消費者がネット通販で購入した商品の8割以上が国産ブランドだった。中国青年報・中国高校(高等教育機関)伝媒連盟が2020年末に行った全国の大学生約1000人に実施したアンケート調査でも、回答者の約8割が「中国の国産ブランド品を支持する」とし、回答者の約4割が、商品を購入する際、「国産ブランド品を優先して検討する」と答えている。

 

ライブコマースの影響

Z世代の若者が日本製品よりも中国製品を選ぶようになった理由は何なのか。取材してみると、「直播」というライブコマース(動画の生中継)を駆使した販売方法を取り入れたり、SNSを活用したりしていること以外に、リーズナブルな価格帯、品質のよさ、国潮(グオチャオ=中国の伝統的な要素を取り入れたトレンド)を意識しつつ、世界のトレンドも抑えた洗練されたデザイン、自国ブランドへの自信と信頼……などがあるようだ。

もちろん、日本企業も中国市場でライブコマースやSNSに力を入れているのだが、猛烈な勢いでめまぐるしく変化する特性を持つ中国市場では、なかなか追いつけていないのが実情だ。

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