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コロナ禍に「世界同時株高」の深層…メディアがなぜか報じない「不都合すぎる真実」

失業は増えているが、消費が減らない…
広木 隆, マネクリ プロフィール
グラフ2:FRBのバランスシート(直近)/出所:Bloomberg

もちろんいまだに空前絶後の規模を保っているわけだが、市場はそれで満足している。

テーパリングというのは買い入れ額の縮小であって、バランスシートの規模自体を縮小するわけではない。2013年当時はバランスシート拡大ペースを鈍化させること=テーパリングに市場はタントラム(癇癪)を起こしたのだが、その意味では今はじゅうぶんテーパーしているのに、市場はまったく平気である。

バランスシートの規模自体を縮小するというのであれば話は別だが、それはまだ先のことだろう。

株価と実体経済の「乖離」という誤解

史上最高値更新が続く株式相場だが、労働市場の回復は道半ばだ。記録的な落ち込みから急回復したが、失われた雇用の半分しか戻せていない。それにもかかわらず株価が最高値というのは実体経済から乖離しているという声がある。

 
グラフ3:青:非農業部門雇用者数(総数) 黄:ダウ平均/出所:Bloomberg

だが、それは株式市場が労働市場を「実体経済」と見做していないとすれば説明はつく。

つまり「労働」は経済や企業の成長にとってもはや重要な生産要素ではないということなのではないか。

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