コロナ自殺、一体なぜ…「周りに迷惑をかけて申し訳ない」という「加害者意識」の正体

日本の感染者が患う「もうひとつの病」
阿部 恭子 プロフィール
〔PHOTO〕iStock

社会復帰しやすい環境整備を!

社会的責任を負わなければならなかった加害者やその家族たちも、差別や排除に悩みながら、さまざまな支援を経て社会復帰したケースは多々存在している。加害意識に苛まれている感染者やその家族のケアとして、安易な同情や慰めではなく、具体的なエピソードを伝え、罪責感を共有することが求められている。

学校や職場では、感染者が過剰に気を遣わず復帰できるような環境を整備することが必要である。特に復帰の初日は、「おかえりなさい」と温かく迎える姿勢を示すことである。

いまの日本社会は、他罰的な風潮が強い。その背景には、多くの人が同調圧力のストレスを抱え、誰かを攻撃することで一瞬の解放感を得ている構造が見える。新型コロナウイルスは誰しも感染する可能性のある病気であり、明日は我が身のはずだ。他人を許せる社会になることがコロナ禍の課題であり、失われる命を防ぐことになる。

 
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