コロナ自殺、一体なぜ…「周りに迷惑をかけて申し訳ない」という「加害者意識」の正体

日本の感染者が患う「もうひとつの病」
阿部 恭子 プロフィール

「私が祖父を殺した……」

斉藤唯さん(20代)は、両親と祖父と同居しており、家族全員が感染した。唯さんが所属するクラブ活動でクラスターが発生し、唯さんから家族に感染した可能性が高いという。唯さんと両親は無症状だったが、70代の祖父が高熱を出し入院することになった。順調に回復したかと思われたが様態は急変、帰らぬ人となってしまった。

唯さんは幼い頃から祖父によく懐いており、「自分が殺した」と自責の念に苛まれていた。

 

祖父とは入院中に面会することもできないまま、葬儀も家族三人だけの寂しい別れとなった。十分な別れの時間も与えられず、人付き合いの多かった祖父を、生前交流のあった人々と一緒に見送ってあげられなかったことも唯さんの罪責感を深めていた。
唯さんの家族は皆、感染したことでどこか後ろめたい気持ちを抱えており、周囲と悲しみを共有することが難しい。

社会的に孤立し、罪責感を募らせていく感染者も多いと思われる。

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