突然ですが、少し想像してみてください。夫婦の間に愛情は皆無。相手のことを何も信用していないし、一挙手一投足を疑うばかりで一切、期待することもない。ただただ悩まされ、苦しめられ、傷つけられ続ける相手と一つ屋根の下で暮らし、衣食住を共にし、籍を入れ続ける……。
仮にあなたの夫婦生活がそんなものであったとしたら、もはや苦痛でしかないでしょう。
残念ながら、人生は永遠ではありません。いつか終わる人生だからこそ、限られた日々を充実させたい。そんな一心で筆者のところへ相談しに来る男性の相談者は多いものです。特に現在はコロナ禍。いつウイルスに感染し、重症化し、命を落とすか分からないのだから、2020年は特に顕著でした。
夫婦の片方が「いない方がいい存在」であるならば離婚したほうがましですが、じつは離婚というのはそんなに単純なものではありません。たとえば相手のことは嫌いでも、夫婦の間にできた子どもまで嫌いとは限りません。
夫婦は夫、妻である以前に子の父、母なので「子はかすがい」です。子どもが自立したら必ず別れるという「離婚の予約」で妥協するのも一考。しかし、妥協を許さないケースもあります…。