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英国は厳戒態勢…日本は? 猛威を振るう「コロナ変異種」で分かっていること

新ワクチンは作れるのか?

変異種まで登場し、コロナ禍は混迷を極めている。急ピッチで接種が始まろうとしている「ワクチン」は救いとなるのか。そして2021年、人類は、日本人は、この危機を乗り切ることができるのか。

3度目のロックダウン

感染力が従来のコロナより70%も高い「変異種」が英国で見つかり、コロナ禍は新たなステージに突入した。発端となったのは、昨年12月19日に行われたジョンソン英首相の緊急記者会見だ。

「『変異種』の爆発的流行に伴い、20日からロンドンを中心とした都市部で都市封鎖(ロックダウン)が行われると発表されました。まもなく主要なターミナル駅は『コロナ疎開』をしようとする人で溢れ、幹線道路も『帰省ラッシュ』で渋滞しました」(イギリス在住のジャーナリスト・木村正人氏)

ユニバーシティー・カレッジ・ロンドンの感染症疫学教授、アンドリュー・ヘイワード氏は語る。

変異種が最初に発見されたのは9月でしたが、12月中旬にはロンドンの感染者の3分の2を占めるまで拡大しました。毒性が高まったのかは不明ですが、感染力は確実に強くなっています」

ロンドンでは3月、11月に続き3度目のロックダウンが始まった。パブやレストランはもちろん、映画館、美容院などの屋内施設が閉鎖された。

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「スーパーでは、トイレットペーパーや小麦粉の買い占めが起きました。直近2週間で若い世代の知り合いが2名ほど陽性になり、感染が身近に迫っているのを実感しています」(イギリス在住のライター・冨久岡ナヲ氏)

さらに12月23日には、南アフリカ経由で入って来た別の変異種が、イギリスで確認されている。

ようやく戻ってくると思われた日常は、あっという間に「コロナ禍」に逆戻りした。イギリスで登場したコロナ変異種とは、いったいどんな性質をもったウイルスなのか。

そして変異種が日本に上陸し、猛威を振るう可能性はあるのか。もしそうなれば、日本でも、買い占めや医療崩壊が起き、大混乱に陥るのか。海の向こうで生まれた変異種の正体と、日本への影響に迫っていく。 *注

(*注 本記事の雑誌初出時。1月18日以降、日本でも変異種=変異ウイルスへの感染が確認されている)

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