リクルート、サントリー…強い会社には時代を超えた「口グセ」がある

わが会社のスゴさをお客に伝えるには?
佐藤 圭一 プロフィール

10年後にどんな会社になりたいか

また、過去からキーワードを集めるのと同時に、現在の経営者へインタビューし、経営者自身が考える将来の会社像を確認します。具体的には、5年後、10年後に、どんな会社にしていきたいか、目指すべき会社の理想像についてじっくりと聞いていくのです。

 

創業社長がまだ頑張っているような会社では、ビジョンも明確で、創業者の意志も経営幹部だけではなく社員に浸透していることが多いのですが、歴史が古く経営陣(取締役など)が多い会社ほど、目指すべき将来像が曖昧になっていることがよくあります。

将来像は、誰にでも言えるような一般的な言葉では意味がありません。「品質第一」「顧客満足」「社会貢献」などのどこにでもありそうな言葉で想いを語ったとしても、その言葉には重みがないからです。

たとえば、ある経営者が「うちは創業時から守られている社訓があって、それが品質第一主義です。それをいつも大切にしています」と言ったとします。それはもちろん、おっしゃる通りなのでしょうが、果たして「品質第一」という言葉だけで、これからもずっと社員やお客様を共感させ、惹きつけることができるでしょうか。大事なのは、もっと生々しい「自分の言葉」で語ってもらうことです。

ですから、この経営者インタビューでは、何度も質問を繰り返します。自社の強みや、競合他社とのちがい、今後強化したいことや、どのような理由で自分たちはお客様や社会に選ばれたいのか、どんなイメージを獲得したいかといった、理想の会社像を聞くだけでなく、経営者の個人的な夢や目標、仕事観や人生観なども聞いていきます。

ここで経営者からあがってくるキーワードはとても重要です。その言葉一つひとつが、会社のこれからのブランディングの指針となります。

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