リクルート、サントリー…強い会社には時代を超えた「口グセ」がある

わが会社のスゴさをお客に伝えるには?
佐藤 圭一 プロフィール

過去からの想いを集める

プロジェクトチームが結成できたら、最初にすることは、まずその会社の過去のメッセージを集めることです。過去を振り返り、自らを知ることからスタートします。

この作業は、人に喩えて考えてみるとわかりやすいかもしれません。ある人が何かの節目に「新しい自分になろう」と思い立ったとします。そのとき、内気なのか人前に出ることが好きなのか、どんな勉強をしてきたのか、資格をもっているのか、どんなことをやっていきたいのかなど、いろいろな側面から考えてみることでしょう。良いことも悪いことも洗いざらい振り返ることで、自分というものが見えてきます。自分を知ることなしには、新しい未来も見えてこないのです。就職活動のときにする「自己分析」や「自分探し」に似ているかもしれません。

 

会社の場合は、社是や理念、事業戦略、市場での位置付け、お客様や取引先との関係、会社の風土などさまざまな振り返るべき要素があります。会社のDNAは、自らの歴史の中に埋まっています。歴史は財産なのです。

強い会社には口グセがある

会社のDNAは、社員の口グセになって表れます。

たとえば、サントリー創業者の鳥井信治郎は、「やってみなはれ」が口グセだったと言われています。未知の分野に挑戦しようとして周囲から反対を受けるたび、この言葉を発して決して諦めなかったそうです。この口グセは、創業100年以上を経たいまでもなお生きていて、サントリー社員のDNAには、冒険者としてのチャレンジ精神が根付いているといわれます。

ホンダには、「ワイガヤ」という言葉があります。これは、ワイワイガヤガヤから発祥した言葉で、役職、年齢や性別を超えて自由に議論できるホンダの企業風土を表しています。自由闊達なホンダの社風、オープンマインドな組織文化が、この言葉に顕著に表れています。

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