『GINZA SIX』“大量閉店”騒動のウラで、マスコミが報じない「東京大崩壊」のヤバすぎる現実

小島 健輔 プロフィール

エッセンシャルじゃない商業施設はヤバイ

コロナ禍の収束が見えなくなり、インバウンドの回復も当分見込めず、経済も再失速して国内消費も萎縮し生活圏シフトが加速する中、都心の高コストな商業施設からテナントが逃げ出すのは必然だったが、郊外圏でも広域志向の大型商業施設では都心施設同様の大量閉店劇が始まっている。

競合商業施設に圧されて売上が落ち込んだ負け組商業施設なら大量閉店も珍しくないが、年明けの緊急事態宣言再発令を契機に大量閉店が表面化しているのは、むしろ地域の勝ち組商業施設だ。

どうしてそんなことが起こるのかと言うと、逆風下では勝ち組商業施設ほどテナント構成と足元ニーズのミスマッチに陥りがちだからだ。

 

勝ち組商業施設は商圏を広げようと背伸びした都市感覚(業界では「アップスケール」と言う)のテナントを増やしがちだが、それがコロナ禍の生計直撃によるエッセンシャル(生活必需)シフトで客離れを招き、生活に密着した等身大テナントへ入れ替えざるを得なくなっている。グレードは異なるとは言え、その構図はインバウンドとラグジュアリーに偏りすぎた都心商業施設と共通しているのではないか。

もう一つの要因が業種構成のミスマッチだ。

16年以降、アパレルの勢いが陰る中、アパレル店を減してコスメブランド/ストアやビューティサービス、フードコートやレストラン、カフェなど飲食店を増やして来たが、それがコロナ禍で裏目に出ている。

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