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脳がないのにクラゲは眠る! 「睡眠」の常識を変える最新研究を紹介

謎に包まれた「睡眠」という現象
「今月の科学ニュース」は、脳のない生き物にも「睡眠」があった、という驚きの研究について紹介します。生き物はいったい何のために眠るのか? そもそも眠るとはどういうことなのでしょうか?  

静かな人気を呼ぶ「クラゲ」

新型コロナの流行が落ち着いたらぜひ行きたいところがある。水族館だ。ペンギンが泳ぐスピードに驚いたり、水槽のどこかに隠れているエビを探したりしたい。そしてクラゲの水槽。ゆったり動く、やわらかな乳白色のクラゲの体を、時間を忘れて見ていたい。

神秘的な姿に引きつけられる人は多いのか、最近クラゲが人気らしい。2020年夏には東京のすみだ水族館に巨大なクラゲ水槽が登場した※1。神奈川県藤沢市の小田急線片瀬江ノ島駅の構内にもクラゲ水槽ができた2

家にいてもクラゲを眺めることができる。米カリフォルニア州のモントレーベイ水族館は、クラゲ水槽の様子をYouTubeでライブ配信している。

 

触手を揺らしながら泳ぐクラゲの映像に、おだやかなヒーリング音楽を合わせたライブ動画を見ていると、気持ちよく眠ってしまいそうになる。

見ている私だけでなく、クラゲも眠るらしい。

2017年に発表された、カリフォルニア工科大学などの研究で、サカサクラゲが眠っていることが確かめられた※3。サカサクラゲはその名の通り、海底でさかさになり、触手を上に向けている変わったクラゲで、英語でも「アップサイドダウン(upside down、逆さまの)ジェリーフィッシュ」だ。

 

かさの部分の脈打つような動きをカメラでモニターしたところ、眠っているときには脈打つ回数が目覚めているときの3分の2に減るという。

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