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7月の五輪開催は絶望的か…2024年にまで再延期すべき3つの理由

「無観客オリンピック」の可能性も…

今年の五輪開催は「絶望的」か

半年後に迫った東京五輪・パラリンピックは開けるのだろうか。私は「難しい」とみる。新型コロナの感染拡大が止まらないからだ。7月開催を断念するなら「次善の策」として望ましいのは、2024年への再延期である。関係者は早急に可能性を探るべきだ。

東京五輪の開催問題は1月初めごろから、中止や再延期の可能性に焦点が当たり始めた。英BBCは1月7日、国際オリンピック委員会(IOC)の最古参委員であるディック・パウンド氏の悲観的な見通し発言を報じた(https://www.bbc.com/sport/olympics/55575450)。

同氏は「(新型コロナ)ウイルスの感染拡大について、みんなが見て見ないフリ(elephant in the room)をしている。だから、私は確信が持てない」と語った。パウンド氏は昨年も1年延期が決まる前に、いち早く20年夏の開催に否定的な見方を語った経緯がある。

IOC委員のディック・パウンド氏[Photo by gettyimages]
 

次いで、ロイター通信が1月14日、河野太郎行革担当相にインタビューし「現時点では、五輪に備えて最善を尽くす必要があるが、どちらに転ぶかは分からない」という同氏の発言を報じた(https://www.reuters.com/article/us-japan-minister/decision-on-holding-delayed-olympic-games-could-go-either-way-says-japan-minister-idUSKBN29J0W0)。英語で語ったインタビューでの発言だった。

すると、米ニューヨーク・タイムズが1月15日、パウンド氏や河野氏の発言を紹介しつつ「(開催は)日を追って不確実性を増している。…東京の組織委員会やIOCの関係者は安全な大会を開くのは不可能かもしれない、と認識し始めている」と報じて、一挙に火が点いた(https://www.nytimes.com/2021/01/15/sports/olympics/tokyo-olympics.html?searchResultPosition=1)。

ただ、河野氏は18日、ツイッターを更新し「世界的なコロナの状況を見れば、今後、いろいろな起こりうることを考えて、さまざまな対応策を考えておくのは、なんについても当たり前のことではないか。それを一部だけ切り取って、曲解して流すのは、メディアの矜持が問われるよね」と発信している(https://twitter.com/konotarogomame/status/1350981549425090563)。

曲解という指摘がロイター記事を指すのか、ニューヨーク・タイムズを指すのかは不明だ。ロイターが発言を日本語に訳して配信した記事には、インタビュー動画が付いている(https://jp.reuters.com/article/idJPL4N2JP3B0)。動画を見ると、河野氏は「無観客開催」の可能性について、一足先に言及している。したがって「どちらに転ぶか分からない」という意味は「中止や再延期」を示唆する意図ではなく、無観客の開催だった可能性もある。

河野太郎行政改革担当大臣兼ワクチン担当大臣[Photo by gettyimages]
 
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