新型コロナとの戦いの最前線にクラウド・コンピューティング急浮上

ついに日本政府も重い腰あげたが
野口 悠紀雄 プロフィール

遠隔医療でもクラウドが活躍

医療分野でもクラウドが活躍している。

遠隔診療に対する需要は拡大しているが、コロナによって、さらに急速な需要拡大の傾向が続いている。

カナダ・オンタリオ州のOntario Healthは、世界最大規模のバーチャルケア( 遠隔診療)ネットワークだが、2018年以降、アクティブユーザー数が1500%増加している。昨年3月には、コロナの影響で、ユーザー数がさらに指数関数的に増加した。

これに対応するため、クラウドへの移行が行なわれた。その結果、ダウンタイムがまったくなくなり、セキュリティを向上させることができた。

前記『日本経済新聞』は、日本での例を伝えている。

昨年4月、医療現場でフェースシールドが枯渇していた。岐阜県の大洞印刷では、従業員の半分以上が自宅待機していたのだが、会社と在宅中の社員をチャットやオンライン会議でつなげて、リアルタイムでデータを共有し、設計図の改良を続けた。そして、構想からわずか2週間でフェースシールド生産にこぎ着けた。

 

こうして、在宅勤務中でも、通常と変わらない生産を維持した。自社システムで対応しようとすると、通信中の情報漏洩を防ぐ新たな仕組みが必要となる。クラウド上の情報管理ならそれは不要だ。クラウド導入を進めていなければ、ここまで迅速な対応はできなかったろうという。

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