ロンドンに住むイラストレーター クラーク志織さんの新連載「イギリスのSDGs事情ってどうなのさ?」。イギリスの人たちがSDGsの理念を日々の暮らしにどう取り入れているのかを、パンチの効いた軽妙なタッチのイラストつきでレポート! 笑いと学びのつまったコミックエッセイです。今回は、パンデミックを機に存続が危ぶまれるローカルビジネスを通じ、心地いいローカルコミュニティでの暮らしの在り方について深掘り。

同じ地域に住む人同士が支え合わなければ!

ロンドンに暮らし始めて9年。その間、何度も引っ越しをしたけれど、私はずっとサウスロンドンにあるPeckhamというエリアに住み続けています。

なぜなら、大好きだから!

いろいろなカルチャーを持つ人がごちゃまぜに住んでいるからか、ユニークなインデペンデントなお店が多く、何年住んでも飽きないし、郊外特有のリラックスした親切な人が多い雰囲気も最高。家族や友人とご近所を気ままにブラブラしながら、ローカル大好き人間として毎日を楽しく謳歌してきました。

けれど、2020年3月に起こったロックダウンを境に、私の意識はちょっと変わってきたのです。

「買い物は投票だ」とよく言いますが、本当にその通りで、いくら好きなお店があっても、そのお店をみんなが利用しないとビジネスは存続できません。というわけで、これからは、できる限り好きなお店で買い物をしよう。私はお金持ちでもないし、使えるお金にはもちろん限度がある。けれど、その限りある大切なお金を自分が応援しているビジネスに渡したいぞ! という思いが強くなってきたのです。

もちろん大企業でも応援したい信念を持つ企業はたくさんあります。しかし、小規模なローカルビジネスは、大企業に比べてとても不安定で、パンデミックの打撃が大きいということもあり、イギリスではロックダウンを機に、ローカルビジネスを守るための「Shop Local」や「Shop Small」という言葉がさかんに叫ばれるようになりました。