的外れな質問は「あなたの価値」を下げる!

このように、的外れな質問をしてしまうのは、ずばり「勉強不足」が原因。例えば、きちんと「中性子捕捉療法」について下調べをしていれば、次のような質問がいくらでも出てくるでしょう。

「放射線の被曝量は今以上に少なくできるのでしょうか?」

予習で得た知識がベースになった質問は「あなたの専門分野に対して私は深い関心を持っています」という相手へのアピールにもなります。勉強熱心な相手に対しては、答えるほうも熱が入ること間違いなしです。

新商品開発会議にしても、思いつきではなく、リサーチに根ざしたこんな聞き方だったら、周りの反応も違ったことでしょう。

「価格を抑えながらも、ちょっとエッジが効いたような、もっと若い人の感性に訴えたデザインにすることはできないんでしょうか?」

リサーチ不足な質問をされると、聞かれた人は質問の内容にイラッとする以上に、質問者に対する信頼を失います。要は「答える価値のない相手だ」と思われてしまうわけです。答える価値のない相手の質問に答えたりすれば、自分の価値まで下がってしまうことになりかねないというわけで、こうなると次に何を聞いても答えてもらえなくなるかもしれません。

リサーチ不足な質問は、相手にとって失礼なだけでなく、本当に大切なことが聞けなくなるという危険をはらんでいます。ネットで調べれば簡単にわかるようなことを聞くのも、リサーチ不足の証拠ですから、十分に注意してくださいね。

また、最も大切なのは「これぞ!」という質問を「一回」、ズバンと相手にぶつけること。つくづく、いい質問をする人は頭が良く見えるものだなと思います。

質問に答えるより、いい質問をするほうが周りに強く自分の存在をアピールできるのです。

会議で、インタビューで、交渉で…リサーチをしてからその場に行くのは当然のこと。そして、たとえ丁寧な態度も当然のこと。当然のことをしていないと、価値が下がっても仕方がない Photo by iStock
超一流の質問術
質問の意図を明らかに
勉強ぶりをアピールできる問いかけを
ドンピシャの質問をぶつけられると、相手もあなたに一目置くはず。予習はどんなときも必須です。
1500社、55万人にセミナーを行ってきたコミュニケーションのプロである著者が、「聞くテクニック」で人を動かすためのノウハウを伝授。ポプラ新書