交通誘導員、マンション管理員、メーター検針員の「辛い日常」が心に刺さる理由

実はよく知らない「あの仕事」

よく見かける人々である。

真夏の炎天下でも青い作業着、胸には蛍光塗料付きのベストに白のヘルメット。誘導灯を手に工事車両、一般車両、通行人を安全に誘導する——。

「交通誘導員」、正確には「交通誘導警備員」と呼ばれる人々のことだ。

全国におよそ55万人強が働く警備員の約40%をしめていると言われている。年配者が多いようだが、たまに若者や女性の姿も見かける。しかし、実際のところ我々はあの人々の実態はよく知らない。

そんな「交通誘導員」をはじめとする職業をテーマにしたノンフィクションのシリーズが話題を呼んでいるのをご存知だろうか。

三五館シンシャという出版社が発行する(発売元はフォレスト出版)「実話日記シリーズ」である。この「実話日記シリーズ」、新聞広告のインパクトがすごい。いわゆる半五(5段2分の1の広告)にいかにも手描きのタイトルにヨレヨレのイラスト、一度見たら忘れられないほどなのだ。

 

ざっとシリーズのタイトルとサブタイトルを並べてみよう。

『交通誘導員ヨレヨレ日記〜当年73歳、本日も炎天下、朝っぱらから現場に立ちます〜』
『派遣添乗員ヘトヘト日記〜当年66歳、本日も“日雇い派遣”で旅に出ます〜』
『メーター検針員テゲテゲ日記〜1件40円、本日250件、10年勤めてクビになりました〜』
『マンション管理員オロオロ日記〜当年72歳、夫婦で住み込み、24時間苦情承ります〜』

なんとも哀愁を帯びたタイトル群。さらに独特のイラストがタイトルと相まって情けなさとユーモアを感じさせてくれる。このシリーズを出版した三五館シンシャは、2017年12月に設立された「ひとり出版社」(編集作業から経営まで全て1人でこなす出版社のこと)だった。

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