MOOKを含めると6冊目になるFRaU SDGs号「世界を変える、はじめかた。2021 〜めぐる、つなぐ。〜」が発売された2020年12月22日。ステナブルな未来を参加者全員で考えるオンラインイベント「FRaU SDGs Theater+(プラス)」を開催しました。3回目となる今回は、ゲストにモデル・タレントとして活動しながら、自身のファッションブランド「パスカル マリエ デマレ」を通し、社会課題の解決と向き合うマリエさんが登場! 後半はオリジナルのみつろうラップをつくるワークショップを行いました。

自身のブランドを通じ「サーキュラーエコノミー」を目指す

まずFRaU編集長兼プロデューサー関龍彦から、イベント参加者に向け感謝の気持ちを述べました。

「2020年は、国連とメディアカンパニーとのイニシアチブである『国連SDGメディア・コンパクト』への正式加盟をはじめ、省庁、自治体、学校などたくさんの方々とつながることのできた一年でした。本日発売となる最新号は、これまででいちばんページ数が多く、つくり甲斐のある一冊となりました。こうして続けられているのは、ご協力いただいた読者、パートナー企業のみなさまのおかげです」

本イベント「FRaU SDGs Theater+」は、昨年5月にスタート。SDGsをテーマにした映画の試写会や講演など、FRaU SDGs会員に向けた学びのエンターテイメントプログラムをお届けしています。

今回は、ゲストにマリエさんをお迎えして最新号のテーマである「循環」についてお話を伺いました。

FRaU編集長兼プロデューサー関と対話形式で行われました。「みなさんとこうしてともに時間を過ごせることを大変うれしく思います」と、マリエさん

—マリエさんが2017年に立ち上げた「パスカル マリエ デマレ」は、ファーや生地のハギレや廃材を使った洋服やラグ、軍服の古着をつかったポーチなどを展開するアップサイクルなブランド。モデル・タレントとして活動していたマリエさんが、アップサイクルなブランドを立ち上げるに至った経緯とは?

「循環型な生活を意識するようになったのは、自身の健康を見つめ直したことがきっかけです。自分の体のことを追求していくと、自動的に世界の循環へとつながっていきます。そんな『サーキュラーエコノミー』の仕組みを、昔から変わらず大好きなファッションを通じてたくさんの人に知ってもらいたいと思い『パスカル マリエ デマレ』を立ち上げました。

自然破壊など地球上で起こっていることを伝えたい、というよりは、みんなが楽しくなるような暮らしをデザインしたい。その結果『これって地球に優しい資材を使っていたんだ』とか『これも健康に良いことなんだ』という風に、楽しみながら新たな気づきを見つけてもらえたらうれしいです」

—「パスカル マリエ デマレ」の中で、思い入れのあるプロダクトは?

「世界中から集めた不要になった軍服を、私たちの手で解体しリメイクしたポーチです。本来ならば、スカートやTシャツを作りたかったのですが、制作の工程上どうしてもハギレが出てしまいます。すべての生地を余すことなく使うことを考えた結果に生まれたものです。

古着のリメイクならではの、1点1点すべて異なる表情が魅力ですが、『色、素材、形にブレのない商品じゃないと売るのが難しい』と、はじめのうちはなかなか取り扱ってもらえる店が見つかりませんでした。ですが、メディアで紹介いただくポーチを見たお客さまから直接『ポーチはどこで買えますか?』と、問い合わせをいただいたり、情報が口コミで広がり、今ではブランドでいちばんの人気アイテム。

『お客さまとデザイナーの心って同じなんだ』と気付かされた思い入れのあるプロダクトです。ファッション業界は、これまでのルールをどんどん刷新する必要があるのでは」

—FRaU最新号を読んだ感想は?
「最初から最後まで、すごく温もりを感じました。決して恐怖感をあおるのではなく、『みんなが良い方向に進んでいるんだ』と、未来へのワクワクが感じ取れる、明るい気持ちになれる一冊です」

—SDGs達成に向けて歩む人たちに向け、メッセージをお願いします。

「これまでの生活に新しい選択肢をくわえることを、難しく捉える人もいると思いますが、私がずっと意識しているのは、ゲーム感覚で楽しむこと! オセロみたいに楽しみながら『当たり前』をひっくり返していくと、長く続けていけるのではないでしょうか」